ダンディー- グリーノック間の想定線以北がハイランド、以南がロウランドに分けられる。 蒸留所はおよそ40箇所。範囲が広く、蒸留所の特徴も多岐にわたる。

北ハイランド

ダンディー- グリーノック間の想定線以北がハイランド、以南がロウランドに分けられる。 蒸留所はおよそ40箇所。範囲が広く、蒸留所の特徴も多岐にわたる。

クライヌリッシュ
1819年に創立された。1967年に新しい蒸溜所を作り、移っている。
古い蒸溜所ではブローラという銘柄で製造をしていたが、1983年に閉鎖された。ジョニー・ウォーカーの原酒で、どっしりとした味わいが魅力。

ダルモア
金色の鹿が印象的なボトル。古典的な食後酒として知られている。

ダルウィニー
標高326m、スコットランドで最も高所にある蒸溜所。穏やかな味わいで、スコッチ・ウイスキー初心者にも飲みやすい。ブラック&ホワイトのブレンドに用いられている。

グレンモーレンジ
シングル・モルトに徹した銘柄で、ブレンド用には一切供給されていない。
背の高いポット・スチルを用いることで軽く仕上げた原酒をバーボン樽で熟成させることで華やかな香りが生まれる。
スコットランドで最も飲まれているシングル・モルトである。

東ハイランド

グレンドロナック
ハイランドとスペイサイドの境界に位置する。100%シェリー樽にこだわった熟成を行っている。ティーチャーズのメイン原酒である。

ロイヤルロッホナガー
1845年創業。その3年後にすぐ近くのバルモラル城を英国王室が購入し夏の居城とした。
蒸溜所のオーナーがヴィクトリア宛の招待状を送ったところ、その翌日女王一家が蒸溜所を訪れた。
以来、女王の夫アルバート公の愛飲するところとなり、王室御用達を示す「ロイヤル」の称号を得た。

南ハイランド

エドラダワー
スコッチ・ウイスキー蒸溜所中最も小さな蒸溜所。
蒸溜用のポット・スチルは、この蒸溜所のものが最小の基準となっており、これより小さいものは法律で禁止されている。
1週間の生産量は600ガロン、ボトル3,600本程度。シングル・モルトとして出荷されるのはさらにその10%ほど（年間24,000本）しかない。

グレンゴイン
ロウランドとの境界に位置する。ピートを全く焚かない製造法で軽くフルーティーなウィスキーである。

グレンタレット
1717年にすでにこの地でウィスキーが作られていた記録があり、これを引き継いだとして、最も古い蒸溜所だと主張している。
創業は、ストラスアイラやリトルミルの方が古い。ギネスブックにも登録された世界一たくさんのネズミを捕ったネコ「タウザー」はこの蒸溜所の番猫だった。

西ハイランド

オーバン
アイラ島はじめヘブリディーズ諸島への船が発着する港町に位置する。
蒸気機関車で有名なスティーブンソン一家が創設した蒸溜所である。ハイランドとアイラ・モルトの中間のような性格。